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落語の日は何故か駅蕎麦 蒔田演芸会 [落語]

5月の第3土曜日はちょっと用事を済ませた後で蒔田に寄る予定
蒔田ではSS風呂ガーの”よーちゃん”さん出演の演芸会があるのです
素人さんメインの演芸会ですが、プロの噺家さんも出演(特別出演&指導)
素人さんだって落研の学生さんや玄人はだし、なかなかのもの(今回も学生さんの出演なかったですが)


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ちょっと家を出るのが遅くなってしまいましたので昼ご飯は駅蕎麦
菊名駅の”しぶそば”です
あまり食欲が無かったので盛り蕎麦の特盛をポチッとな(←これでも本当に食欲が無かったんだよぉ〜 あったら”親子丼セット蕎麦大盛り”とかだし)
そして画面に出てきたトッピングの誘惑に負けてしまい、竹輪天もポチッと
竹輪って天麩羅にすると何故こんなにも美味しくなるのでしょうねぇ
見ると無性に食べたくなってしまうのです
なので◯亀でもデフォで竹輪天を皿に乗っけるし、スーパーの惣菜売り場で見かければ無意識に籠の中
自分で天麩羅を揚げる時には、まず竹輪を確保するという^^;


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しぶそばは駅蕎麦ですが、ちゃんと蕎麦の香りもするし(弱いけれど)、良く締められていて喉越しもいい
汁の旨みも駅蕎麦にしてはしっかりしていますから結構利用しています(駅蕎麦も結構好きなのですよ)

そういえば落語を聴きに行く日って何故か蕎麦率が高いような^^


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東横線を横浜で地下鉄に乗り換え蒔田へ
まこさんとkinkinさんが既に到着していました
まこさんは舞台のよーちゃんを撮影しようとカメラに105mmを装着
ちょっと長過ぎなような気が^^;


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 今回も演目の中から落語だけをご紹介 

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<夕立屋> 安芸あかね さん

 

暑い夏の日のこと「暑くてたまらん、雨でも降ってくれると涼しくなるのだが・・・」と、大店の旦那さんがこぼしているところ、通りから物売りの声が聞こえた

「夕立やー、ゆうだち、夕立でござい」

世の中には珍しい商売もあるものだと旦那さん、店のものに夕立屋を呼びにゆかせた

「あなたが夕立屋さんかい? 夕立屋さんとは珍しい、一体何を売っているのかね」

「名前の通り、雨を降らせます」と、夕立屋

「屋根に上がって如雨露で水を撒くのかい?」

「いえ、本物の夕立を降らせてごらんにいれます」

「じゃぁ暑くてかなわないから一雨降らせてくれないか」

夕立屋が言うには降らせ方もいろいろあり、希望を紙に書いてくれと言う

「注文書かい?面白いもんだね なになに、”降らせる広さをいかほどとるか”」

「広さによってお値段が変わります」

「なるほど、なになに・・・家一軒、向こう三軒両隣、町内、町内中に雨を降らせるんだ、凄いね おっ、日本中ってのもあるよ でもこれは大変な値段だ 身代がが潰れてしまう 日本中のは将軍様に売り込んだらどうだい?」

「いずれはそのつもりで・・・」

「では家一軒にしておくれ」

「はい、では次に雨の量も選んでください」

「えーと、なになに、通り雨に大雨、豪雨、家流れ・・・通り雨でいいかな」

「雷は付けましょうか」

「遠雷なんかは風情あっていいよね、これも選ぶのかい? 雷を落とすのは、遠方、近所、自宅・・・自宅はいけません 遠方でお願いしましょう」

「ありがとう存じます ではお値段はこのように」

「では代金はここへ あとはこうして待っていればいいのかい?」

ふと見ると夕立屋は居なくなった

何処に行ったのだろうと思っていると、一天にわかにかき曇った

おやっ?と、思っていると、ポツッ…、ポツッ、ポツ、ポツ、ザーーーッ

そしてゴロゴロと遠くで雷が鳴り出した

「やあ、降ってきた、降ってきたッ、夕立、夕立だッ」

なるほど、遠くのほうで、ピカッと光って、ちょっと間があって、ゴロゴロゴロ

そのうちに雨がさーっと止んだ

「如何でしたか?」

いつの間にか夕立屋が目の前に立っていた

「いい遊びをさせてもらいました こんなに涼しくしてもらってあの値段なら安いもんだ」

「そう言っていただけると商売冥利に尽きます」

「しかし、お前さんは只者じゃないね、何者だい?」

「実は私、天に住んでおります龍でございます」

「天の龍かい? 本当かい? いや、これだけのことが出来るんだ、本当に決まっている 恐れ入ったね 夏に人様に涼しさを与えて喜ばれる、これはいい商売だ でもこれは夏だけの商売だなぁ」

「そういうことでございますな」

「じゃぁ冬は何を?」

「寒い冬の頃は私ではなく倅の子龍(コタツ)が稼ぎます」

。゜゜ヾ(*>∇<)ノシ キャハハハッ 

 

 

 

<四宿の屁> 柏家 蓬生さん

江戸時代、品川、新宿、千住、板橋の四つの岡場所(非公認の遊廓)を四宿といい、にぎわったわけです
それぞれの宿の女郎の特徴を、屁で表した小噺

〜品川〜

昼遊びで、女郎が同衾中に布団のすそを足で持ち上げ、スーッとすかし屁

客が「寒い」と文句を言うと

「あそこの帆かけ舟をごらんなさいよ」

と、ごまかす

そろそろ大丈夫と足を下ろすと、

とたんにプーンと匂う

「うーん、今のは肥舟か」

〜新宿〜

男が布団の中で寝たふりをしていると

やってきた女郎が一発

起きた男に

「今のわかった?」

「何のことだ?」

「とぼけて・・・いまのよ」

「だから何だ?」

「本当?本当に知らないの?・・・・地震よ」

「えっ、地震?@@)そりゃ屁の前か?後か?」

〜千住〜

女郎が客に酌をしようとしている時に、不慮の一発

そばにいた若い衆が、自分がやらかしたと被ってやると

客は被った事を感付き感心して祝儀をくれた

若いのがさがると女郎が若いののところにやってきて

「今のは私の仕事だから半分頂戴」

〜板橋〜

郭は、四宿の中では最も格下で、田舎出の女が多く、粗野で乱暴だそうで

客が女郎に「屁をしたな」と文句を言うと

女は居直って客の胸ぐらをつかみ

「屁をしたがどうした。もし喋りやがったらタダはおかねえ」と、脅す

仰天して「言わないからご勘弁を」と言うと

「きっと言わねえな それじゃ、もう一発 ブーッ」

そして屁の小咄が続きます

禿(かむろ)が客に酌をしながら一発

花魁が叱って、下に降りろと言ったとたんに自分も一発

「えー、早く降りないかい あたしも行くから」

最後は将軍の屁

江戸城の大広間に、諸大名が集まっているところで、将軍が一発

水戸さまが鼻を押さえて

「草木(=臭き)もなびく君の御威勢」

紀州さまが

「天下泰平(=屁)」

と続けると、諸大名が

「へーへーへー」

∵・ ゞ(>ε<*) ブッッ!! 

 

 

<出張>  跡乃 まつり さん

 

昔のお子さんは正直過ぎたりいたしまして

「おい与太郎、与太郎」

「なーにーおとっつぁん?」

「これからなーたくさん借金取りが来るんだよー、おとっつぁん何処行ったって聞かれたら、”おとっつぁんは出張です”ってゆーんだぞーわかったか?」

「んーわかった」

「本当にわかってんのかなー、ジャー稽古ーしてみよーじゃーねーかなー。おとっつぁん何処行ったの?」

「おとっつぁん出張です!」

「よしよし誰か来たらそー言ってくれよ、おとっつぁん二階で寝てるから頼んだよ」

「んーわかった、で、何と言うんだ?」

「おとっつぁんは出張ですって言うんだよ!」

「で、おとっつぁんは何処行くんだ?」

「おとっつぁん二階で寝てるんだよ!」

覚えられないのならちゃんと紙に来ておいてやるからとカンペを作って与太郎に渡したおとっあん、二階にあがってごろりと寝てしまいます

米屋が集金に来て

「こんちわー、こんにちわー、おとっつぁんは?」

「おとっつぁんは出張です」

「そーかー、いねーんじゃーしゃーねーなー、又来るよー」

酒屋が集金に来て

「こんちわー、こんにちわー、おとっつぁんは?」

「おとっつぁんは出張です」

「そーかー、いねーんじゃーしゃーねーなー、又来るよー」

 

面白いなぁ出張って言うとみんな面白いように帰ってゆくよ

出張って魔法の言葉なんだな

 

そこにやってきた大家さん、家賃の督促です

「おとっつぁんは?」

がらりと戸を開けて入ってきた時mちょうど強い風が

その風でカンペが何処かに

「おとっつぁんは・・・おとっつぁんは・・・」

カンペが無くて泣き出す与太郎

「おとっつぁんは・・・カゼで無くなりました」

「風邪で亡くなっただと!悪い風邪が流行っていたがお前のおとっつぁんもか」

探していたカンペが見つかった与太郎

「おとっつぁんは見つかりました、おとっつぁんは出張です」

「死んだだと悪い冗談を言うもんじゃない、が、ちゃんと留守番できるのは感心だ ところでお前、出張の意味は知っているのか?」

「知っているよ!二階で寝ている事さ」  

。゜゜ヾ(*>∇<)ノシ キャハハハッ 

 

 

 

<看板のピン> 當今亭 㐂ん肉 さん

 

今日も若い連中がサイコロの賭博を開帳しているが、胴元が損をし、儲けた奴が先に帰ってしまって場が盛り上がらない

 

そこへ通りがかった今は隠居の老親分に、場の流れを変えて景気づけてもらおうと胴を取ってくれと頼む

が、老親分「お前たち、まだこんなことをやっているのか 博打なんかやるもんじゃないぞ」と戒めた

しかし若い衆は「親分だって若い時はやっていたじゃないですか それより、しらけた場の流れを変えたいので、景気づけにひとつ胴をとってもらえませんか」と頼む始末

老親分、少しの間考え「訳あって42の時から博打はやめているが…俺ももう61 子どもに返ったつもりで、お前たちの相手をしてやるのもいいだろう」と承諾

「お前たちが相手なら赤子の手をひねるようものだ 壺皿の中が勝負だぞ」、と言って壺皿にサイコロを入れて振り、畳の上に鮮やかに伏せた
見ると、壺皿からサイコロが飛び出し一の目(ピン)が出ているが、老親分は一向に気がつかず、「さあ、張ってみろ」と悠然と煙草をふかしている

これを見た賭場の連中、サイコロが壺皿からこぼれましたと注意する奴などはなく、さすがの老親分ももうろくしたか、ここがチャンス到来、負けを取り戻そうと皆、一に張る

「張らなきゃ損損」と、中には有り金全部、金を借りてまで張る奴もいるがっつきようだ

 

全員が張り終わるのを横目で確認した老親分は、「壺皿の中が勝負だぞ、じゃぁ看板のこのピンは、こっちへしまっておいて・・・・俺が見るところ、中は五だな」と、連中が口をあんぐりと唖然とする前で壺皿を開けた

壺皿の中にもちゃんとサイコロが、それも老親分の言った通りの五だ

 

すっからかんになった連中だが、泣くに泣けないでいると、老親分

「博打などというものは、こういう汚いものだ これに懲りたら、お前らも博打なんてするんじゃないぞ それに誰か一人でも俺にサイコロが外に出ていることを教えようって奴はいたか?

そういう料簡になっちまうのもいけねえ 博打というものは場を朽ちらせるものだ これに懲りたら博打はやめろ 金は全部返してやるから、さっさと帰りな」

と格好いいセリフを言い、金を全部返して立ち去った

これに懲りて博打をやめるのが賢い奴だが、懲りるどころか俺も今の手を使って一儲けしようと考える男がいた

早速別の賭場へ行った留公、「おい、お前ら博打はやめろ」と親分の真似

「なんだい、いきなり お前だって博打をやっているじゃないか」

「俺は42の時にやめた」

「てめえはまだ26じゃないか!」

「俺に胴をとってほしいというなら仕方がない。子どもに返ったつもりでお前たちの相手をしてやるのもいいだろう」

「誰も頼んでねえよ」

しかし、無理やり胴をとると怪しげな手つきで壺皿を振り畳に伏せた

「勝負は壺皿の中 さあ、張んな」

見ると脇へサイコロが転がり出て、ピンの目が見えている

それを見た男たち、もちろん全員がピンに張る

「おや、みんなピンなのか 勝負は壺皿の中だぞ では、この看板のピンはこっちにしまっておいて、俺の見立てでは五だな」

そういって壺皿を開くと

「…ああ、中もピンだ」 

。゜゜ヾ(*>∇<)ノシ キャハハハッ 


そして次は猫羽織でお馴染みのきゃらめるさん
金髪が黄色の幕に溶けちゃってるね

 

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<ん廻し>可笑家きゃらめる さん(SSブロガーのよーちゃんさん)

 

若い連中が兄貴分の家で菰かぶりの一斗樽の酒にありつく

兄貴分は横丁の豆腐屋が田楽屋を始めたので開店祝いに焼け次第、どんどん持って来いと注文したと言う

すぐに焼けた味噌田楽がどんどん届きだした

「これが木の芽田楽か、イイ香りがする」

「オイオイ、ヌッと手を出すんじゃない ちゃんと食べさすから、言葉の遊び”ん回し”をしようじゃねぇか 味噌は”ミソを付ける”とゲンが悪いから、運がつくようにな 言葉の中に”ん”が入っていたら、田楽が1本もらえる この田楽の中にも”ん”が一つ入っているだろう ”ん”は運が良いに通じるだろ」

「ハイハイ」(。・o・。)ノ '`ィ!

「じゃ~、お前からやんな」

「う~ん・・・、ん・・・、いざとなるとなかなか言えませんな」

「ガツガツ、手を上げといて『言えません』だって アッ、その言えませんの”ん”で良いよ 1本持って行きな」

「では私は、”れんこん”」

「んが二つだ 二本持って行きな 隣は?」

「ニンジン、ダイコン」

「そうか。三つ入ってるな 3本持って行きな その隣は?」

「ミカン、キンカン、ピーマン」

「手近なところで間に合わせてるな 四つ入っているな 持って行きな」

「へ~」( ,,-` 。 ´-)ホォー

「『へ~』じゃないょ お前の番だよ」

「・・・・、ナスビ、キウリ、トマト」

「八百屋で売っている物を並べたって駄目だ ”ん”が付く物だ」

「早く言ってよ・・・ナスビン、キウリン、トマトン」

「そんなのダメだ。子供みたいな事言って もっと考えておきな 後回しだ」

「次は俺、天、天、天満の天神さん」

上手いね。”ん”が六つだね 6本持って行きな。そこは?」

「銀座 新橋 虎ノ門 電車 120円」

「切れ切れに言うな。5本だな」

「違う、10本だ」

「なんで?」

「往復だ」

「そんなのダメだ。5本持って行きな」

「天、天、天満の天神さん」で6本、どんどん増え「南京木綿(なんきんもんめん)、三反半三寸」で9本、「産婦三人みんな安産、産婆さん安心」で10本、「千松死んだか、千年万年、艱難辛苦、先代御殿」で11本と、焼けて来るそばから誰かが食っていく

「田楽まだ有る?」

「まだ焼けてくるから、安心しな」

「では・・・・」

お次は、「先年、神泉苑の門前の薬店、玄関番人間半面半身、金看板銀看板、金看板根本万金丹、銀看板根元反魂丹、瓢箪看板、灸点」で43本というやつが現れた

「なんや、それは」と聞くと、「神泉苑の前の薬屋の前に玄関番のように人体を半分断ち割って内臓を見せた人形が置いてある。金看板には根本万金丹、銀看板には根元反魂丹、瓢箪型の看板には、灸点おろしますと書いてある」と説明し、もう一度最初から繰り返した

そして二回言ったと、まんまと86本とせしめてしまった

「まだ誰か言えるやついるか?」

「いっぱい言うからソロバン入れてくれ」

「用意は出来たよ」

「ズドーン、1本、パン、パンパン~~パン18本、プシュ~ン1本、ポンポン~~」

「お前何やってるんだ?」

「花火が空高く上がってパンパンパン~、燃えかすが川に落ちて、プシュ~ン 竹藪に落ちたのが竹林を燃やし、節が抜けて、ポンポンポン~~、半鐘があっちでジャンジャンジャンジャン、こっちでジャンジャンジャンジャンジャンジャン、火事が大きくて半鐘が止まらないと鐘をカンカンカンカン・・・、ジャンジャンジャンにカンカンカン・・・」

さすがの兄貴も「おい、こいつに生の田楽を食わせろ」

「なぜ?」

「今のは火事だろう あまり焼かないのがよかろう」

 

∵・ ゞ(>ε<*) ブッッ!!  

 

 

<桃太郎> 今川 あずき さん

 

昔は晩に遅く起きていたら叱られたものです

昔の子どもは天真爛漫で他愛なかった

お父ちゃん話をして聞かしてやるからそれを聞いて寝んねするんだぞ

昔々あるところにおじいさんとおばあさんがいました

おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんが川へ洗濯に

川の上から大きな桃がドンブラコ、ドンブラコっと流れてきた

持って帰ってポンと割ると中から元気な男の子が生まれた

名前を桃太郎をつけた

その子が鬼が島に鬼退治に行くって言った

おいしい黍団子を持たせてやると、犬と猿と雉が出てきて一つくださいお供しますと言うので引き連れて鬼が島に攻め込んだ

桃太郎は強いんだぞ

鬼は降参をして山のようなお宝を出して謝った

車に積んで、えんやらや、えんやらや持って帰っておじいさんとおばあさんに孝行した

 

面白いだろ、桃太郎さんの話・・・あっ、寝てしまったか

子供と言う者は罪がないな

って言っていたことは昔の話です

昨今の子供はなかなかいう事を聞きません

 

早く寝ないか!

 

えっ?なんで?

 

なんでって不思議そうな顔をするな日が暮れたら寝るに決まっている

 

眠たいことない

 

昔話をしてやるからそれを聞きながら寝なさい

 

それは無理だ 話を聞くか、寝るかどっちかにしてもらわないと・・・聞きながら寝るってそんな器用なことはできない

 

ごちゃごちゃ言うな話を聞いてて眠くなったら寝ればいい

 

で、床で昔話しを始めるのですが・・

「昔々、ある所にお爺さんとお婆さんが住んでいました・・・・・」と始めれば、昔々とは何時のことだ?、年号は?、年代は?、ある所とはどこか?、なぜ、お爺さんとお婆さんなのか?、お爺さんの名前はなんだ?、などとすぐに話の腰を折って来て眠るどころではない

「お爺さんは山へ柴刈りに、お婆さんは川へ洗濯に・・・・・・鬼ヶ島に行って鬼退治して宝物を持ち帰り、お爺さんやお婆さんに孝行をした」と話しても子どもはすっかり馬鹿にして、「あんまりアホなことばかり言うので眠くなるどころか目が冴えてきた」と軽蔑の眼差しだ

 

なんで?!

 

なんでってそれ桃太郎って話でしょ?桃太郎って話は世界的にも名作、どこにでしても恥ずかしくない話だよ それをあんな言われ方をすると値打ちも何もない あれでは作者は悲しむ

 

何を生意気なこといってんだ お前は何も知らないんだ

 

お父ちゃんこそ何も知らない これはな、昔々ある所にって言うのは時代とか場所とはっきりしていない わざとはっきりさせていないんだよ 難しいこと言っても分からないけど、仮に大阪の話にしたら大阪ではなじみがあって良いかもしれないけど、東京の子供にはわからない

東京の話にしたところで田舎に持ってたらなじみの無い話になってしまう

日本国中どこに持ってっても、どこの子供に聞かせてもはまるように「昔々ある所に」としてあるんだ

話がそれだけ大きくなってる

それでおじいさんとおばあさんが出てくるけど、本当はこれは両親だ

ちちとはは、点々をつけてじじとばば

昔は年寄りと子供の方がなじみが深かったからおじいちゃんの話おばあちゃんの話としてある

”父の恩は山よりも高く、母の恩は海よりも深し”で、だからおじいさんは山に行く

おばあさんが川なのは洗濯は海ではしないので川となっている

川の上から桃が流れてきて割ったら子供ができたって?

そんな事があったら果物屋さんは子供だらけになってしまう

人間のお腹から生まれた子供が鬼退治したら不自然になるから神様から授かった子供になってるんだ

それからね、鬼が島ってところはこの世にない

あれは渡る世間を鬼が島に例えている

人間として生まれたからには世の中の苦労をしないといけない

渡る世間に鬼はないって言うけどな、鬼ばっかりだよ

お父ちゃん、世間って言ったら恐ろしいところだよ、分かってる?

世の荒波に揉まれる、これが鬼が島の鬼退治ってこと

犬と猿と雉が出てくるでしょ

動物だったらなんでもいいわけではなく

犬は三日飼えば三年恩を忘れぬといって仁義に篤い動物

猿は猿知恵って言って馬鹿にするけど人間をのぞいたら一番賢い

雉は勇気のある動物で、卵を温めている時に蛇が来たら巻すだけま巻かせといてぱっちんと切れ切れにはじいてしまうくらい落ち着いた鳥だ

つまりこの三匹は知仁勇を表しているんだ

 

これお母さん、そこで何やってる?こっちに来てこの話を聞きなさい

大人が聞いても為になる

それからどうした?

 

それからおいしい黍団子って言ったけどいい加減なこと言っちゃ駄目だよ

黍の団子って言うのはおいしい物じゃない

黍は五穀のお米や麦に比べたら粗末なもの、つまり贅沢をしてはいけない教えがこの黍の団子だな

人間として生まれた以上は鬼が島って言う世の中の苦労をしないといけない

その時に贅沢せずに質素を守って、先ほどの知仁勇の徳を身に着けて一生懸命働いて

色んな目に会い、色んな苦労をして鬼を退治する

そして山のようなお宝って言うのは世間に出て身に着ける信用や名誉や財産を持って帰って、世の中の役に立つ一人前に人間になって親に行して家の名前を挙げる

これが人間として一番大切な事だという事を昔の人が子供でも分かるように面白い様に作ったんだ

こんなによく出来た話なのにあんな言い方したら名の値打ちも無いよ

お父ちゃん、僕の前だから良いけど他所で言ったらいけない、恥をかくよ

親の恥は子の恥だからね。

僕も言うの辛いんだからねお父ちゃん、、、、、お父ちゃん?

あぁ寝てしまっている

今どきの親は罪がないなぁ

 

。゜゜ヾ(*>∇<)ノシ キャハハハッ 

 

 

<禁酒番屋> 月の家 小圓鏡 さん  

 

ある藩で花見の宴の時に、若侍同士が武芸の腕前のことで口論となり酒の勢いも手伝い真剣の勝負となった

一人は斬られて死に、一方は酔いがさめて酒のうえとはいえ同輩を斬り殺したことを悔やんで切腹してしまった

一度に二人の若い家来を失った殿様は万事酒が悪いと思い、禁酒の定めを出す

 

さて困ったのは藩の酒好きの連中

好きな酒はやめられず、外で飲んで酔いをさまして城中に帰っていたが、しばらくすると禁酒令何処吹く風となってしまい酔ったまま帰ってくるようになってしまった

これを見かねた藩の上役たち、殿様に知れたら大変と城中への入口に酒を飲んでいるかどうか、城中に酒を持込む者はいないかを調べる検問所、番屋を設けた

そしてそれは禁酒番屋と呼ばれるようになる

 

家臣きっての大の酒好きの近藤様、贔屓の屋敷前の酒屋を訪れ、五合升に2杯旨そうに平らげた 

金に糸目は付けないから、1升寝酒に届けるようにと言い捨てて店を出ていってしまう

藩の禁酒令で困っているのは酒好きの武士ばかりでなく、城下の酒屋も商売上がったりで大迷惑、大弱りだ

酒は届けたいが禁酒番屋があって通れないと、番頭が困っていると店の者が知恵を出す

 

横丁の菓子屋のカステラの箱に五合徳利を二本入れ、菓子屋の着物を借りて着て持って行き菓子屋として通ればいいと言う

本物のカステラは皆で食べてカステラの代金は経費ということで近藤様持ちで、と

番頭さん、不安に思うがやってみることに

 

酒屋の若い者が菓子屋の格好で番屋を通ろうとした

「その方は何者だ」

「向こう横町の菓子屋です 近藤様のご注文でカステラを持参しました」

「あの大酒飲みの近藤が菓子だとぉ?酒飲みだが菓子を食べるようになったのかな?」 

「あのぉ、何でも御進物だそうで」

「成程、そうであろうな あの近藤が菓子など食うはずがない だが間違いがあっては困る、こちらに出せ」

「ご進物なので水引が掛かっています」

「うむ、水引を取る訳にはいかんな 通れ」

「アリガトウございます ドッコイショ」

「待て!今『ドッコイショ』と言ったな カステラがそんなに重いはずがない」

「えっ、あっ、あの口癖ですから」

「役目であるから取り調べる こちらに出せ、水引は自分で直せ・・・・この徳利は何だ 徳利に入るカステラがあるか」

「最近売り出された”水カステラ”でございます」

「水カステラだとぉ? 調べる控えておれぃ」

茶碗を用意しなみなみと注いで口元へ、そして水カステラならぬ酒を飲まれてしまった

その上「この偽り者!立ち帰れぃ」と怒鳴られる始末

 

店に帰って、経緯を話すと、今度は油屋に変装して”油徳利”だと言って通ってしまうと言い始めた

油で可燃性で危険だから火災にならないよう栓を抜けないと言って中身を見せる事無く通ろうとした

油徳利に酒を詰め、木の栓でキッチリ栓をした

「お願いでございます」

「通~れェ」先程と違って役人は酔っている

「油屋です 近藤様の御小屋に油のお届け物です」

「間違いがあっては困る、こちらに出せ 油徳利であるが、水カステラの件がある、取り調べる ヒック 控えておれ」

なかなか栓が抜けないが根性で抜く

「御同役、先程の水カステラと同じ香りがする」

茶碗に注ぎ一気に飲む役人

「ぷはぁ~・・・・この偽り者、立ち帰れぃ」

これで二升飲まれてしまった

 

もう諦めようという番頭さん

でも若い者たちは収まらない、仇討をするという

「番頭さん、『偽り者、偽り者』と言われて、黙っていられますか 今度は敵討ちに行かせて下さい」

「ダメだよ 今度飲まれたら3升だよ」

「いえ、今度は酒を持っていきませんから」

「じゃぁ何を持って行くのだ」

「・・・小便です」

「そんな事したら後が大変だ」

「大丈夫です 小便屋が小便を持って行くのです それを飲む奴がイケナイ オ~イみんな、ここに出してくれ」

と言う訳で皆で頑張って五合徳利に満杯にしたものを二本持ち出した

 

「お願いでございます」

「通ォ~れェ」 先程以上に役人は酔って、ろれつが回らない

「近藤様の御小屋にお届けです」

「何者だ ひっく」

「向こう横町の・・・、小便屋です」

「小便屋だとぉ~ひっく、何を持参した」

「小便です 小便屋ですから」

「バカかお前は 小便を注文してどうする」

「松の肥やしにするとかで」

「出せ これに出せ」

「どうぞごゆっくりとお調べの程」

「黙って出せ 間違いがあっては困るので取り調べる 最初は水カステラ、先程は油と偽って、今度は小便と偽って・・・、町人というのはたわいのない者だ 

ほう、御同役、今度は燗を付けてきたようであるぞ このもの、気が利くではないか

この偽り者め、ひっく 控えておれ・・・(湯飲みに取り出して)燗が付きすぎたようで泡立ちしておるではないか

(口まで運んで)・・・ん、あまり良い酒ではないな、目に染みるな」

そしてグイッと

「X△X ぶわぁ、かような物を持参して」

「ですから最初から小便だと申しております」

「う~~ん、この正直者め」 

 

(≧▽≦) ァハハハッ!! (≧▽≦) ァハハハッ!! (≧▽≦) ァハハハッ!! 

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バンドにもよーちゃんさんは出演

忙しいね^^



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さて、演芸会が終わった後は・・・・何時もは皆で蒔田界隈で一杯ということになるのですが、この日、よーちゃんさんは翌日の演奏のために伊豆(だったかな)に向かうとのことで不参加
偶には場所を変えようと、地下鉄で桜木町まで移動しました


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桜木町、みなとみらい、野毛ならば自分のテリトリー(専らランチだけれど^^;)
選んだお店はビール好きなまこさんが一緒ということで世界のビール博物館
ドックヤードの回廊にあるお店
(この回廊、目立たない場所にあるからランチでも空いている穴場なのです)
前回此処にビールを飲みに来たのはコロナ前だったから三年ぶりかな


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武漢肺炎こと新型コロナの感染防止策でメニューが廃止
スマホで品書きをチェックして、そのままスマホでオーダーするシステムに変わっていました
これ、めっちゃ見辛いから好きじゃない
しかもコロナ前に比べてビールの種類がめっちゃ少なくなっているし//orz
めっちゃアルコールの強い黒ビールが美味しかったのに無くなっていましたTへT


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お通し
当然もっと沢山あったのですが、撮るの忘れていました^^;


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さっぱりとしたものと


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どっしり肉を頼んだら


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当然おかわり(黒が好きで^^;)
まずは撮る、ブロガーの性ですねぇ


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自分の好物もオーダー
これ、好きなんですよ
ハンバーガーでもこれが入っていないと卓袱台返ししたくなります
(ノ`□´)ノ⌒┻━┻


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これは柑橘系の風味でこれも美味しかったな


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ピザも食べてお腹いっぱい (っ ´ー` c)=3
あまり遅くなれませんからここらで解散
自分はみなとみらい線(東横線)一本だから楽^^¥


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菊名駅のホーム階段を登って改札に向かいます
改札前は駅蕎麦しぶそば
季節物商品のポスターが貼ってあります
昼間は急いでいたせいか気付かなかったな
ポスターの中の蕎麦に目をやると・・・・おぉ、鱧だぁ
季節ですねぇ
鱧と聞いたからにはスルーできません^^
流石に今度は普通に大盛りで


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鱧天X2、獅子唐X2が乗っています
揚げ置きだったのが残念
駅蕎麦に揚げたては期待できないかーー;)
でも、この夏初めての鱧でした


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カナリヤ諸島のタルトのその後を欄外に書こうとしたのだけれど

あまりの眠さに書き忘れたままUPしてしまった

めっちゃ眠かったんだよぉ〜 σ(^_^;)アセアセ

(数字が並んでいたのは雛形のままだったのです)

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