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昭和が香る狸小路で居酒屋寄席 はな家寄席32 雷門音助 独演会 [落語]

9月の最終の週のこと、横浜は西口にある狸小路へ出かけました

 

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いつもは昼を食べてから出かけるのですが、この日は10時に横浜駅に到着
実はメガネが壊れてしまい、開店時間に合わせて眼鏡屋さんに行ったのでした
そして、メガネが出来上がるまでの時間つぶしにヨドバシへ行ってカメラをチェック
一週間前に予約開始になったNIKONのZfの模型を触って、NIKONの販売員のおじさん(おそらく)とあーだのこーだの
そして勢いで予約しちゃいましたw(本体だけだけれど)
予約してお金も支払ったけれど、さてさてブツはいつ来るのだろう^^;

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新しいメガネを受け取り、昼ごはんを済ませたら”はな家”へ
開門時間前に行って良い席をGETしないといけません
良い席とは壁にもたれる事ができる席
じゃないと腰が疲れてしまうから^^;

  

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この日は雷門音助さんの 独演会 
この後、SSブロガーのkinkinさんも合流

14時、開演です 

 

<真田小僧>

 

「氏より育ち」と言って、育て方は難しいものです

「孟母は家を三度転じたり」、と言うように子供のために環境を考え三度も転宅をしたそうで

 長屋の一人息子は、何か言いたげに火鉢の灰をかき回している

「おとっつぁん、お茶いれようか」

「いや、いらない」

「じゃあ、日頃お疲れでしょ 肩揉もうか」

「いや、肩は凝っていない」

「じゃぁ、腰さすってやろうか」

いやいらないと言っても親孝行したいなどと殊勝なことを言う

「とうちゃんは偶の休みにのんびりしているんだ 親孝行したいのなら、黙って外に遊びに行ったらいい」

「だって行くのには・・・」

「子供はハッキリ言いな」

「小遣いおくんな~」

「ハッキリ言いやがったな~ 今日の分は貰ったんだろ」

「もらったから明日の分貸してよ」

「明日になったら小遣い無いだろう」

「明日になったら明後日の分借りちゃうもォ」

「ドンドン借りていったら判らなくなるだろう?」

「そこが付け目だ」

「ダメだ」

「どうしても呉れないのなら、考えがあるぞ おっ母さんに貰うからいいや」

「おっ母さんのオアシはお父っつあんが預けてあるんだ だから『オアシをやるな』と言えば上げないよ」

「そうかなぁ、おとっつあんに『言い付けちゃうぞ』と言えば驚いて呉れちゃう」

「それって何だ」

「お父っつあんの居ないとき、おっ母さんの好きな人が来たと言ったら直ぐに呉れちゃう」

「チョットこっちに来い。俺の居ないときに何が有ったんだ」

「有ったんだとは甘いな」

「話せば小遣いやる」

「小遣い呉れれば話す 話して、小遣いやらないと言われても、話返せとは言え無い 寄席だって、木戸銭は先に払う」

「1銭やるから話をしろ」

1銭と聞いて不承不承話を始めた、「お父っつあんが横浜へ仕事に行ったとき、白い服を着てステッキを持ち、世を憚るのかサングラスした男の人が尋ねてきた おっ母さんは『ウチの人が居ないからお上がりなさいよ』と手を取って部屋に上げた」

「そっ、それで・・・」

「一銭だと話はここまで 続きはもう二銭くれたら話す」

「仕方ないな・・・ほれ」と、二銭出した

「それでおっ母さんは10銭呉れたよ 『表に行って遊んでおいで しばらく帰って来ちゃダメだよ』と言うから遊びに行っちゃった」

「バカヤロウ そん時は家に張り付いているんだ」

「直ぐ帰ってきたら、入口の障子が閉まっているんだ 指で穴開けて覗いた そしたら、布団が引いてあって、座布団じゃないよ 寝る布団 で、その男の人がおっ母さんの体に覆いかぶさって体を触って、おっ母さんたら、『あっ、そこ』とか『あっ、気持ちいい』なんて言っているんだ そうしたら男の人の顔が見えてさ、それがオイラも知っている人だったんだ お父ちゃんも知っていると思うな で、誰だか聞きたい?もう3銭おくれよ」

「やな野郎だな キレ場作って」

「嫌ならいいんだよ 知らない方がいいことってあるし 刃傷沙汰になるのもねえ」

「気になる言い方をしやがる」

「これからが一番イイところなんだ 3銭呉れたら全部話をするよ」

子供のペースになって更に3銭出すことになった

「障子を開けると、横町の按摩さんが肩揉んでたんだ アリガトウ」、と飛んで行ってしまった

いつの間にかおかみさんが湯から戻ってきていて障子越しにやり取りを聞いていた

6銭ふんだくられた亭主に呆れながら、息子に知恵が付いたと言うが、親父は悪知恵だとボヤく

「同じ知恵でも、真田三代記に出てくる、与三郎という子供は十四歳の時、お父っつあんや家来一堂が危ないときに命を助けた 武田勝頼という人が天目山で討ち死にするとき、信州上田に真田安房守昌幸が助太刀に来る途中で敵の軍勢に取り囲まれてしまった 敵は大勢で味方は少ないし、旅の戦だから兵糧が尽きてしまう 見苦しい死に方をするなら城を枕に討ち死にしようとした時、その子供で与三郎が『父上、これ位で驚くなかれ 願わくば我に永楽通宝の旗を六流れ許してくれたらこの囲みを解いて落ち延びてみましょう』と願った 真田の紋は”二つ雁金”で”六連銭”は敵の松田尾張守の旗印で、息子が敵の旗印を持つのは何か策があろうと許した この旗を持って大道寺駿河守に夜討ちを仕掛けた 松田尾張守と大道寺駿河守は、敵同士でも仲が良くないと子供心にも判っていた 同士討ちになり、その戦の最中真田軍は信州に落ち延びた 与三郎は真田幸村となって大坂方の軍師になった このため東軍は散々苦労をすることになったが、最後は策も尽きて討ち死にしたと言うが、薩摩に落ちたと言う説もある 自分は薩摩に落ちたと信じてる」

「ウチのあの子もこの位にはなれるかしら」

「何言ってんだ なわけない・・・・ん?おっかぁ、見ろよ帰ってきた」

「どこだい?」

「戸袋の陰で耳だけ出して、こっちの話を聞いているんだ」

「上がれ」

「お父っつあん怒っているからイヤだ」

「怒っていないから上がれ」

「怒っているよ。じゃ~、笑ってごらん」

「子供にあやされてるよ」と呆れるおかみさん

「さっきの6銭ここに出せ」

「もう無いよ 講釈聴いてきたから・・・」

「何聴いてきたんだ」

「真田三代記」

「なんだ今言っていた話じゃないか 長い話だ、覚えているところだけでも言ってみな」

先程話していた真田幸村の武勇伝をスラスラと話してみせた

「良く覚えたな 許してやるから外に行って遊んでこい」

「お父様にお聞きしたい」

「気持ち悪いな 何だ」

「紋てナ~ニ 家のは?」

「紋て言うのは印だ 我が家は”カタバミ”だ」

「六連銭って何あに?」

「銭が3個横に並んで、二列有る おっかぁ、銭出せ」、銭を並べて六連銭の旗印に並べた

「こんな感じに並ぶんだ 面白いな やらしてみて」

その銭を持って逃げだした

「待てッ、それで講釈聞きに行くのか」

「講釈じゃない、薩摩芋を買って食べるの」

「ウチの真田もサツマに落ちたか」

ヾ(≧▽≦)ノギャハハ☆

 

 

<悋気の独楽>

 

旦那は寄席を聞きに行くと出掛けた

おかみさんはヤキモチ焼きで、旦那が寄席には行かず、女の所に行くであろうと、小僧の定吉を尾行に付けた

あとをつけ歩く定吉だが途中で旦那に見付かってしまう

旦那は帰れと言ったが、「このまま帰ったらおかみさんに怒られるから一緒に行きます」と定吉は粘る

何とか帰えそうと旦那は頑張るが、気が付くともう女の家に着いてしまっていた

やむを得ず定吉をお妾さんに合わせ、手持ちが無かったのでお妾さんに小遣いを作らせ渡した

これで買収成功

お妾さんにおまんじゅうをもらってご機嫌で食べる定吉

ふと見ると綺麗な独楽が三つ置いてあった

あまりに素敵な独楽に思わず欲しいと言うとお妾さんは快くくれた

「これは辻占の独楽と言って、これらの三つ独楽は旦那様と私と奥様のことなの 旦那の独楽を回し、私の独楽と奥様の独楽を回すと、どちらかにぶつかる ぶつかった方にお泊まりになる よかったら奥にも有るのでお持ちなさい」

定吉はお土産をもらって喜んで、引き揚げてきた。

戸を叩いても誰も出てきてくれない

「だんなのお帰り」と大声で叫んで騙し、開けてもらったが、奥でおかみさんがお待ちだという

 怖い顔をして待っていた

「どうだい? 旦那は女の所に行ったのかい 突き止めたんだろうね」

「いえ、その・・・店を出で追いかけたのですが、旦那の足が速くて見失ってしまいました」

と言いつくろった

渋い顔のおかみさん

「見失ったものは仕方ない ここにきて私の肩でも揉んでもらおうかね」

夜遅くて眠いのに肩を揉むことになった定吉、面白くない

おかみさんの後ろ頭を殴るようなゼスチャーで肩を叩いていたら鏡に映っていてバレてしまった

慌てて手振りを交えて言い繕う定吉、その拍子にもらった小遣いが落ち、おかみさんに見付かってしまった

「それは何だい?」

「いえ、これは何でもないです」

「お前がウソを付くだろうと思って、その後からお清にお前を付けさせたのを知らなかっただろう」

驚いた定吉、全てを白状した

「クヤシイね そうだったのかい」

「!?」

「お清はウソだよ」

「あら、みんなしゃべってしまった」

「ところで、旦那はお泊まりなるのかい、それともお帰りになるのかい」

「それでしたら、良い物があるんです この独楽なんです 辻占の独楽と言って昔、花柳界で流行ったんです この黒い独楽は旦那の独楽、赤いのがお妾さん、地味な色の独楽がおかみさんのです  三つ回して旦那の独楽がお妾さんの独楽に着くとお泊まりで、おかみさんの独楽に着くとお帰りになるんです」

「わかった、回してご覧」

「おかみさんの望み通りにならなくても知りませんよ 三つ回しましたよ おかみさんの独楽が旦那に近づいた、旦那が逃げる、おかみさんが追いかける、旦那が逃げる・・・コッツン、今晩はお泊まりです」

「クヤシイね。もういっぺんやってごらん」

「はい、分かりましたよ 旦那さんおかみさんが怒っていますから今度はお願いしますよ おかみさんの独楽は旦那の独楽のソバに置きますよ お妾さんのは離してっと・・・さぁ回った おかみさんが寄っていった、旦那が逃げる、おかみさんが追う、旦那が逃げる逃げる・・・、コッツン、お泊まりです」

「定吉 いっぺん独楽を調べてごらん」

「あッ!イケマセンよ 肝心の心棒が狂っています」

 

(>▽<*)www

 
ここで中入り
中入りの後はもう一席

 

<麻の暖簾>

 

按摩の杢市(もくいち)は、強情で自負心が強く、目の見える人なんかに負けないと、いつも肩肘を張っている

今日も贔屓の旦那の肩を揉んで、車に突き当たるのは決まって間抜けな目の見える人だという話をしている

療治も終わって気づくと夜も遅い

すっかり暗くなってしまって危ないから旦那が泊まっていけと言うが、元々目が見えないのだから昼間も暗闇も一緒、帰るという杢市

「すいませんが提灯を貸していただけないでしょうか」

「提灯?目が見えなくても提灯の灯りで何か違いがあるのかい?」

「いえ、目が見える人用なのです、先ほども話したように車に突き当たるのは決まって間抜けな目の見える人で、同じように夜道で突き当たられるのは目が見える人なのです だから目が見える人が気付くように提灯を持って歩くのです でも、この間提灯を持っていても突き当たられましてね 『目あきのくせにこの提灯が見えないのか』と言ったら『火が点いていません』と言われてしまってまいっちゃいましたw」

「はははっ、そりゃ目あきでも見えないなw  ほら、そんなふうに危ないから泊まっていきなよ」

「いえ、実は出かけに”ひやおろし”を井戸に放り込んであるのです いい塩梅に冷えて美味かろうと^^;」

「そうか、でもな”ひやおろし”ならウチにもある よく冷えていて飲み頃だ これを飲み泊まっていきなさい」

そんなこんなで旦那の家に泊まることにした

”ひやおろし”をいただき、すっかりご機嫌になった杢市

旦那は女中に離れ座敷に柔らかな床を取らせ、夏のことなので、蚊帳も丈夫で涼しい麻のを用意してくれて、その上、枕元には番茶を土瓶に入れて置いてくれた

女中が部屋まで連れていくというのを、勝手知っているから大丈夫だと断り、一人でたどり着いたはいいが、入り口に麻の暖簾が掛かっているのを蚊帳と間違え、暖簾をくぐったところでぺったり座ってしまう

まだ外なので、布団はない

「えー、布団は敷いてないじゃないか・・・それにいやに狭い部屋だ 茶もないしと、飲んだ後は夜中に喉が乾くからないと困るんだけどな」と、ぶつくさ言っているうちに、蚊の大群がいいカモとばかり、大挙して来襲

杢市、一晩中寝られずに応戦しているうち、力尽きて夜明けにはコブだらけ

まるで、金平糖のようにされてしまった

翌朝、 旦那がどうしたのと聞くので、「小さな蚊帳で天井もなく、布団も敷いてなかった」と事情を説明すると、旦那は、蚊帳を吊るのを忘れたのだと思って、女中をしかるが、杢市が蚊帳と暖簾の間にいたことを女中から聞いて苦笑い

「いやな、あの部屋の入り口に先日麻の暖簾を吊るしたんだ 蚊帳はその奥 お前さんは暖簾をくぐったところで蚊帳の中だと勘違いしたんだ いったい、おまえは強情だからいけない」

と注意して、

「今度は意地を張らずに案内させるように」

と、さとす

杢市も納得して帰った

 しばらくたって、また同じように遅くなり、この日は雷が鳴った

実は雷が大の苦手な杢市、杢市の方から泊めてくれと頼んだ

「目あきはピカッと光って心構えが出来てからゴロゴロって来ますから大丈夫なのでしょうが、私ども目が見えないものにとってはいきなりゴロゴロと来ますから心臓がぎゅーっと締められるようで怖いのです」

旦那は快く承知、この日も”ひやおろし”を振る舞った

旦那は女中に離れ座敷に柔らかな床と蚊帳の用意と枕元には番茶を土瓶に入れて置いておくように命じた

そして「この前のこともあるから部屋の入り口の麻の暖簾は外しておきなさい」

”ひやおろし”でご機嫌になった杢市

女中が案内しようと言うのにまた懲りずに杢市の意地っ張りが顔を出し、止めるのも聞かず、またも一人で離れの寝所へ

杢市は蚊帳を手で探り出すと 「これは麻暖簾、してみると、次が蚊帳だな」

二度まくったから、また外へ出た

 


ヾ(≧▽≦)ノギャハハ☆


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寄席の後は懇親会、会場だった二階席は元の居酒屋レイアウトに
まずはドリンクを選びます
飲みホのメニューから桜の舞が無くなっていました
残念、その代わり熱燗がメニューに加わっています
白鶴だけれど^^;
最初は麦酒で喉を潤します


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(* ̄0 ̄*)ノ口 乾杯
喉が渇いていたようで、妙に進む進む^^;
ビールが空になったら熱燗にします

甘めの酒の熱燗、妙に落ち着きますね
しみじみ飲んじゃいそうw


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大っ嫌いなモヤシだぁ〜
でも好きなマヨが添えてあるから何とか食べられます
もう一つ大っ嫌いなものも登場、そう赤い色が付いた漬物
破片を一つ食べてみたけれど、辛い〜><
これだけはダメ、どうしてもダメ^^;
モヤシはまだ許す、でもキムチ、お前はダメだーー;)

(キムチと落橋はどうしても食べられないのです)
もう一本熱燗を頼んでちびりちびりと
熱燗もいいねぇ
でも調子に乗ると電車を乗り過ごしてしまいそうだからセーブ
実は自分は日本酒飲むと乗り過ごし率が高くなるんだよね^^;
でもセーブしたおかげで乗り過ごす事なく帰れました^^¥


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秋は栗の季節

栗ご飯をまだ食べていないなと栗を買ってきて

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クリの皮をムキムキ

クリクリ坊主で剥いたからまだ楽なんだけれど

それでもネットの半分剥いたところでうんざり

クリ、美味しいんだけれど

皮をむくのがねぇ・・・・



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頑張って剥いて全部投入

剥き方がいい加減だって?

!!! ( ̄ー ̄;)うっ


自分の栗ご飯は昆布茶と塩を加えて炊くだけ^^;


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でもmission complete^^¥

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