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昭和が香る狸小路で居酒屋寄席 はな家寄席34  金原亭馬玉(小馬生) 独演会 [落語]

1月も後半の頃
この日は横浜駅西口北出口近くにある狸小路に行ってきました


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この狸小路にある居酒屋さん(おでん屋さん)”はな家”では奇数月に落語会が開催されるのです


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前回は開催日に休日出勤となってしまい、泣く泣く不参加
なので今回は久しぶりの落語会


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この日は金原亭馬玉さんの 独演会 
(馬玉さんは2月1日に”小馬生”に改名となりました)
SSブロガーのkinkinさんも合流です


<味噌蔵> 

 

驚異的なしみったれで名高い、味噌問屋

屋号を吝(しわいや)、屋名を吝兵衛(けちべぇ)

四十に手が届こうというのに独身

なぜかと言えば、嫁などもらって、まして子供ができれば経費がかかってしかたがないと言う程のケチ

お内儀さんは絶対必要と、親類一同が、どうしてもお内儀さんを持たないなら、今後一切付き合いを断る、商売の取引もしないと脅したので、食の細い女ならと泣く泣く嫁を娶った

 

赤ん坊ができるのが嫌さに、婚礼の晩から新妻を二階に上げっぱなしで、自分は冬の最中だというのに、薄っぺらい掛け蒲団一枚で震えながら寝ていた

が、どうにもがまんできなくなり、二階の嫁さんのところに温まりに通ったのが運の尽き

これなら早く貰っておけば良かったと言うほどに夫婦仲は円満になった

半年もすると嫁さんの腹の中に、その温まりの塊ができてしまった

 

振りかかった災難に頭を抱えた吝兵衛、番頭に相談すると、臨月が来たらかみさんを腹の赤ん坊ごと実家に押しつけてしまえばいいと言う

そうすれば費用はみなあちら持ちだと聞いて、ケチなだんなはやっと一安心

十月十日がたって、無事男子を安産の知らせが届いたので、吝兵衛、小僧の定吉をお供に出かけることにする

定吉に大きな重箱を持たせるのを見た番頭、先方への土産に商売ものの味噌を詰めるのだと思い準備しようとすると違うと怒られる

これは先方で出されたご馳走をこっそり詰めて持ち帰ってくるためのものだと言う

 

「番頭さん、今日は風が強いから火事に気をつけてください 特に三番蔵は全財産が入っている その時は商売物の味噌で蔵の目塗りをするよう」

「旦那様のお言葉とは思えません それはもったいない」

「焼けた味噌は芳ばしい、良いおかずになる 剥がして皆のおかずだ」

そう言い残して旦那はお出掛けになった

旦那は道々定吉に「帰ってくるときはわざと良い履き物に履き間違えて帰ってくるんだぞ、いいな」と言い含める

 

旦那は初めての里帰り、今晩は泊まってくるだろうと読んだ奉公人たち

「私は、奉公に来てから味噌汁の実が入ったのを知りません。先日タニシが二匹入っていたので嬉しかったが、つまめません。自分の眼玉が薄い味噌汁に映っていたのです」

などと旦那がケチである故の被害を切々と訴える

「今日は旦那様はお泊り、どうでしょう日頃の鬱憤を晴らすということで今日は皆で飲み食い放題で楽しもうじゃありませんか 勘定は番頭さんが帳簿をどがちゃかどがちゃかと・・・・」

「お前は一体何を言っているんだ 旦那様の留守中にそんなことをして、しかも帳簿をどがちゃかにだとぉ! うん、実は私もそう考えていた」

「おどがしちゃぁいけませんよ じゃぁ早速皆に何を食べたいか訊いて回ります」

そうしてお酒と、お酒の肴に大皿にマグロの刺身、タコの酢の物、ブリの照り焼き、鯛の塩焼き1匹丸ごと、サツマイモ5貫目、権助はシシだと言うが良く聞くと寿司、田楽、と皆の注文が纏まった

それらを買ってくるように言う番頭、でも田楽は冷めると不味いので、手間でも2.3丁ずつ焼けたら運ぶように豆腐屋に伝えておくようにとの指示も

そして酒と田楽以外のアテが揃い、宴会が始まった

普段飲まない酒ですから、直ぐ酔いは回って、深川に相撲甚句に磯節と、陽気などんちゃん騒ぎ

 

さて、こちらは旦那

あまりにも風が強いので心配になってしまい泊りを勧められるのを辞退して帰ることにした

が、定吉が折角いっぱいにご馳走を詰めた重箱を忘れてきてしまったのですっと小言を言っている

しかも良い履物にわざと間違えるように言われた定吉は良い下駄と良い草履を片っぽづつ履いている始末で、それにも小言

そうして豆腐屋さんの角に来た

「豆腐屋さんも偉いな、まだ仕事をしているよ かなり忙しそうだけれど今日は近所で何か宴会でもあったのかね」

更に歩いてゆくと何やら賑やかな声が聞こえる

「随分とハデに騒いでいる家があるな ああいうのは旦那の心がけが悪いんだ」

歩いてゆくとだんだん声が大きく聞こえてくる

「はて、宴会はウチの近所か・・・・やっ、あの声は甚助の声じゃないか? 唄は番頭の声だ」

胸騒ぎがして急いでウチに戻ると案の定宴会はウチ

節穴から中の様子をうかがってみると・・・・

 

手代の甚助が、「家の旦那は外で下駄を拾ってこさせ、『焚き付けに使う、鼻緒は羽織の紐にする』 たき付けは分かるが、鼻緒の紐は考えられない

番頭さんは偉い、割前を取らずに、帳簿をどがちゃかどがちゃか」だのと言いたい放題

「だんながもし途中で帰ったら、鯛の塩焼きを見せれば、旦那は塩焼きはイワシしか知らないから、たまげて人事不省に陥る。寝かせちまって、あとは夢を見たんでしょうとゴマかせばいい」

 

吝兵衛さんはカンカン、ドンドンと戸をたたき 「おい、あたしだ」

一同、酔いもいっぺんに醒め、急いで膳を片づけたがもう遅い

「贅沢な料理を並べておいて、鯛の塩焼きだって里で見たばかりだから目は回さないが、この入費は給金からさっ引くからな、覚悟しろ お前らは皆暇を出す  ドガチャカなんぞさせてたまるか 酔っ払いなんて用が出来ない、早く寝ろ、寝てしまえ~」と怒っているところへ、戸をたたく音。

「焼けてきました 焼けてきましたよ」

さては火事だと驚き「どちらから」

「横町の豆腐屋から」

「どんな様子です」

「今のところ二、三丁焼けてきました。あとからどんどん焼けてきます」

これは火足が速いと、慌てて戸を開けると、プーンと田楽味噌の匂い

「いけない。味噌蔵に火が入った」

 

(>▽<*)ww



<井戸の茶碗> 

 

麻布谷町に住む、屑屋の清兵衛さん

正直一途な男で、人呼んで「正直清兵衛」

ある日、とある裏長屋に入っていくと、十八、九の、大変に器量はいいが、身なりが粗末な娘に呼び止められ、家に入ると、待っていたのはその父親

うらぶれてはいるが、人品卑しからぬ浪人

屑を買い受け、帰ろうとすると仏像を買って欲しいと頼まれまた

ところが清兵衛さん、実は骨董品の目利きには自信がなく、「自分は骨董には目が利かなくて高いものを安く買ってしまうのは申し訳ないし、かと言って自分が損するのも嫌でございますから」と断った

しかし娘の父親は「無理を承知で何とか」と頼んだ

娘の父親は清兵衛さんに事情を打ち明けた

名は千代田卜斎(ちよだ・ぼくさい)といい、元はしかるべきところに仕官していたが今は浪人に成り果て、昼は子供に手習いを教え、夜は街に出て売卜(易者)をして娘のお市と二人で細々と暮らしを立てていると言う

そんな慎ましやかな暮らしも昨今の長雨で風邪をひいてしまい、仕事もできず薬となんやかんやと金がかかり、金が必要になったと

その千代田卜斎が家に古くから伝わるという煤けた仏像を取り出し

「これを200文で買ってもらいたい」と頼む

清兵衛さんは目が利かないからと断るが、結局頼まれるがままに引き取ることにした

「買い取ることはできませんので200文で預からせてください それでそれ以上で売れたら儲けの半分をこちらにお届けにあがりますから」

 

そう話を付けて仏像を引き取った清兵衛さんは仏像を籠に入れ、「屑ぃ~」と流し歩いていた

細川屋敷の下を通りがかったところで高窓から外を眺めていた若い勤番・高木佐久左衛門に声をかけられた

「おい屑屋 その籠の中のものは仏像か?」

「はい、仏像でございます」

「ならば一寸見せてくれ なに、まわって来ることはない 今から笊を降ろすからそれに乗せてくれ」

言われた通りに仏像を笊に乗せ、侍は笊を引き上げ仏像を手に取り眺めた

仏像の中でコトリと音がした

「ははぁ、これは腹ごもりという奴だな」

「腹ごもりとは何です?」と中間

「仏像の中に仏像が仕込んであるもので縁起物だ」

 

「屑屋、これはよい仏像だ 気に入った 幾らだ?」

「それはさるお方から200文で預かったものですからそれ以上の値段ならば幾らでもいいです」

「何だ 正直なやつだなw  では300文でどうだ?」

商売成立、仏像は300文で売れた

 

高木佐久左衛門は中間にぬるま湯を持って来させ煤けた仏像を洗い磨き始めた

磨いていると台座の下の封をしていた紙が剥がれ外れた中から小判が出てきた

数えると50両あった

300文で50両とは儲かりましたねと言う中間に「私は300文で仏像を買ったが50両を買った覚えはない」と戒める

「仏像を売るようではよほど貧乏しているに違いないから、これは返してやりたい」

と、言ったものの仏像を売った主はわからないし、屑屋の名前も聞いていない

困り果てていると「屑屋は縄張りがあってだいたい同じところを流しているそうですから待っていればそのうち前を通るかもしれません」と中間

良いところに気がついたと中間と二人、毎日窓の下を覗いていた

屑屋が通ると

「おい屑屋 顔を見せろ・・・・・」

屑屋が通る度に顔を改めたので、これが業界の評判になり、多分仇でも探しているんだろう、という噂になる

実は清兵衛さんは風邪をひき、しばらく外に出ていなかったのでこのことは知らなかったが噂を聞き、それは多分自分じゃないかと仲間に言った

仲間は「一体何があったんだ? えっ?仏像を売ったって? それだ 古い仏像だったんだろ? 多分磨いた時に首が取れたとかで縁起でもないと怒ってるんだ 多分、売った屑屋の首も落としてやろうと・・・」

「ええええっ、私はどうしたらいいのでしょう」

「細川屋敷の付近では声を出さずに通り過ぎれば見つからないから大丈夫だよ」

「そうですね」と清兵衛さん

 

でも癖とは怖いもの

つい「屑ぃ~」と声を出してしまった

呼び止められ高木佐久左衛門の前に連れてゆかれた

「ご勘弁してください」と懇願する清兵衛さんに

「何を勘違いしておる 実はな・・・」

高木佐久左衛門は50両の事を話し、「即刻届けてきてくれ」と言いつけた

 

清兵衛さんは驚いて千代田卜斎の家に行き、仏像が300文で売れたことを告げ、利益の半分の50文を渡した

「買った値段より高い値段で売るのは商人の才覚、私に半分渡す必要もない」と言う千代田卜斎に「最初の約束でございますから」と受け取ってもらった

その後、仏像より50両でてきたことを話し、金を渡すが、律儀一徹の千代田卜斎

「売ったからにはもうこの金は自分のものではないから受け取るわけにはいかない 先祖様が子孫の為にと仏像の中に入れた50両 家に伝わる仏像を自分の不徳によって手放したのだからその金は自分は受け取る資格はない その金は今の仏像の持ち主のものだ」

と突っぱねる

清兵衛さんは千代田卜斎を説得しますが頑として受け取りません

挙げ句の果てには「刀にかけても受け取れぬ」と怒り出した

仕方なく高木佐久左衛門のところに持って帰るのですが、高木佐久左衛門も受け取らない

高木佐久左衛門は高木佐久左衛門で「刀にかけても・・・」

板挟みに困り果てた清兵衛さん、千代田卜斎の住む長屋の大家に相談をした

 

「”花は桜木 人は武士”と言うが近頃にないいい話だ」と長屋の大家は感激して仲介を買って出ます

大家の案は千代田卜斎に20両、高木佐久左衛門に20両、間に入って苦労した清兵衛に10両を渡すというもの

高木佐久左衛門は承知したが千代田卜斎はまたしても拒絶

「受け取れば恵んでもらったのと同然、侍として全てを失ったが魂だけは無くしたくない」と言う

「それなら20両と引き換えに何かを高木佐久左衛門様に渡したらどうでしょう これならただ恵むということにはならないはず」と大家

それに納得した千代田卜斎、だが何も金目のものはない

何でもいいですよという大家の言葉に普段から使用している祖父の代から伝わる小汚い茶碗を高木佐久左衛門に譲ることでこの騒動は収まった

 

その後、この噂が細川家中に広まり、ついには細川侯の耳にも入ります

高木佐久左衛門は細川侯の御目通りを許され、貰った茶碗も見せます

「ほう、なかなかに小汚い茶碗だのう」と細川侯も苦笑

この時偶々細川家に出入りの鑑定家が同席していて、茶碗を見て目の色が変わった

「殿、拝見させていただいてもよろしゅうございますか」

手に取り眺め顔の色まで変わった

「殿、これは井戸の茶碗と申しまして世に二つと無い名器、大層値打ちのあるものです」

「何? 高木、この茶碗余が貰い受けるぞ」

お殿様が貰い受けると言うのですからタダってことはありません

300両が高木佐久左衛門に渡されました

300両を目の前に高木佐久左衛門は困ってしまった

茶碗は元は千代田卜斎から譲ってもらったもの

この300両を一人で受け取っていいものだろうか

で、清兵衛を呼びつけ「半分の150両を渡してほしい」と頼んだ

「50両であの騒ぎだったのですよ 150両なんかとんでもない」と嫌がるも渋々頼みを受け入れて150両を千代田卜斎の所に持っていった

 

やはり千代田卜斎は受け取らない

そこで清兵衛さんは「何でもいいから前みたいに150両のカタになるのを譲っては」と尋ねます

「しかし何も無いが・・・」と悩む千代田卜斎、ハッと妙案が浮かびます

「高木氏は独り身か? 我が娘、母親が亡くなってからは男手ひとつで育てたが一通りのことは仕込んである 外に出しても恥ずかしくは無い もし高木氏に娘を貰っていただけるのなら嫁入りの支度金として150両を受け取ろう 高木氏の事は会った事はないが今迄の経緯で人柄は解る 高木氏に貰っていただけるのなら私も嬉しい 高木氏に話をしてくれないか」

清兵衛さんから話を聞いた高木佐久左衛門、「千代田氏の人柄は今迄の経緯でよく分かっている その千代田氏の娘御ならば間違いはない お受けしよう」と快く受けた

それを聞いて喜ぶ清兵衛さん

「ああっ、それは良かった 綺麗な娘さんですよ 今は裏長屋にいてくすんでいますが、こちらに連れてきて磨けばいい女になりますよ」と高木佐久左衛門に言うと

「いや、磨くのはよそう、また小判が出るといけない」

 

 。゜゜ヾ(*>∇<)ノシ キャハハハッ  

 

ここで中入り

中入りの後はもう一席 

 

<猫の災難> 

 

たまの休みの日に朝湯から帰ってきて、一人でぼんやりしていると急にお酒が飲みたくなってきた熊五郎

しかし、酒はないし一文無し

「飲みてえな~、ノミテェ~」と唸っているところに、長屋隣のかみさんが声をかけてきた。

見ると、大きな鯛の頭と尻尾を持っている

 「猫の病気見舞いに特大の鯛をもらって、身を食べさせた残りで、捨てに行く」 という

「大きな鯛の頭を捨てるのはもったいない 眼肉が美味いんだから、あっしに下さい」と、もらい受けた「猫のおすそ分けですか 猫によろしく言って下さい」

ビックリするような大きな鯛の頭だったので、こうすりゃでっかい一匹の鯛に見えると胴体部分にすり鉢をかぶせてみた

すり鉢から頭と尻尾がはみ出して、大きな鯛があるような形になった

アテはできたが肝心の酒がないなぁ、今度は猫が見舞いに酒を貰ってくれないかなw

なんて言っていると、そこに兄貴分が訪ねてきた

「酒や肴は自分が用意するから、一緒に飲まねぇか?」と嬉しい誘い

「外で飲むと白粉臭いのが横にいると酒がまずくなるから、ここで飲もう」と言われたが、「何も無いので・・・」とぐずる熊五郎

兄貴分が、ふと台所に目をやって、件の『鯛』を発見した

「いい鯛が在るじゃねぇか こんな立派な鯛があるならあるって何故言わないんだ」 すり鉢をかぶせてあるので、真ん中がすっぽり抜けていることに気づかない

「それでは、後は酒を買ってくるだけだな。どこの酒屋がいいんだ?」 近くの酒屋は二軒とも借りがあるので、二丁先まで行って、五合買ってもらうことになった

「火を起こして燗が出来るようにしておけよ 鯛の鱗を剥がすのは大変だからな気を付けろよ」と、兄貴分は熊五郎に言って酒を買いに出て行ってしまった

さあ、困ったのは熊五郎

いまさら『猫のお余りで、真ん中がないんです』、だなんていえる訳がない

 

思案した挙句、酒を買って戻ってきた兄貴分に「三枚におろした身を、隣の猫がくわえていきました」と告げた

「それにしても、まだ片身残ってんだろ」

「それなんだ。ずうずうしいもんで、片身口へくわえるだろ、爪でひょいと引っかけると小脇ィ抱えて」

「なに?」

「いや、肩へぴょいと」

おかしな話だ

「どっちの隣だ? 俺が文句を言いに行ってくる」

「ちょっと待ってくれ。隣の家には、日ごろから世話になってるんだよ 『我慢してくれ』」と熊に言われ、文句を言うのは諦めた兄貴分

他の何かで飲もうと言う熊五郎に「今日は鯛で飲もうと決めたんだから今更変えられるか」と、不承不承代わりの鯛を買いに出て行った

 

「あ~、助かった しかし、どんな酒を買ってきたのかな?」 安心した途端、急にお酒が飲みたくなった熊五郎

「どうせ兄貴は一合上戸で、たいして飲まないからな 少しぐらい飲んだって大丈夫だろう」 と、冷のまま、湯飲み茶碗に注いでごくごくやった

「いい酒だ、旨い酒で滅多に飲めないよ」と、もう半分だけと言いながら、注いだらイッパイになってしまったので一杯

兄貴の分は別に取っておこうと、燗徳利に移していたら手元が狂って畳にこぼしてしまった

 「うわっ、 もったいねぇな~」 畳に口をつけてチュウチュウ

気がつくと、もう燗徳利一本分しか残っていない

やっぱり隣の猫にかぶせるしかないと

「猫がまた来たから、追いかけたら座敷の中を逃げ回って、逃げるときに一升瓶を後足で引っかけて、全部こぼしちまった」

と言い訳することに決めた。

「そう決まれば、これっぱかり残しとくことはねえ」と、熊五郎、ひどいもので残りの酒をグイーッ

とうとう残らずのんでしまった

いい心持ちで小唄をうなっているうち、「こりゃいけねえ 猫を追っかけてる格好をしなきゃ」

と、向こう鉢巻に出刃包丁、「あの猫の野郎、とっつかめえてたたっ殺して」と一人でがなってると、待ちくたびれてそのまま白川夜船

 

一方、鯛をようやく見つけて帰った兄貴分

熊は寝ているし、一升瓶をみたら酒がすべて消えている

 「なにやってんだよ」

「ウ~、だから、隣の猫が~」

「瓶を蹴飛ばして倒したと なんて事を~ ん? この野郎、酔っぱらってやがんな てめえが飲んじゃったんだろ」

「こぼれたのを吸っただけだよ」

「隣に怒鳴り込む」と、兄貴分がいきまいている所へ、隣のかみさんが怒鳴り込んできた

「いい加減にしとくれヨ 家の猫は病気なんだよ お見舞いの残りの鯛の頭を、おまえさんにやったんじゃないか」

これで全部バレた

「どうも様子がおかしいと思ったよ この野郎、おれを隣に行かせて、いったい何をやらせるつもりだったんだ」

「だから、隣へ行って、猫によーく詫びをしてくんねえ」

 

(>▽<*)ww

 

 


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寄席の後は懇親会、会場だった二階席は元の居酒屋レイアウトに戻ります

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まずはドリンクを選びます
最初は麦酒で


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(* ̄0 ̄*)ノ口 乾杯
喉が渇いていたようで、妙に進む進む^^;


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ビールを飲み干したら熱燗にスイッチ
あとはひたすら熱燗をおかわり
ほら、落語で酒の噺があると飲みたくなるんだよね
特に熱燗
猫の災難のなかでは熱燗の用意をするのしないのってだけで実際には熱燗は飲んではいないけれど
酒が飲みたくなる噺って、猫の災難以外にも禁酒番屋、親子酒、試し酒、二番煎じなどがありますよね


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今回のアテはこんな感じ
鯛の兜煮があると良かったなぁ
今回も無事乗り過ごすことなくウチに戻りました


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この週末は特養に入所した婆さんの面会で岐阜へ

面会の予約が混んでいて、取れたのは土曜日の午後イチか日曜日の午前中

土曜日の午後イチだと高速をかなり飛ばさないといけません

それは疲れてしまいますから却下、日曜日の午前中で予約したのです

その後・・・・


口座から利用料金が引き落とされないというトラブルが発覚

銀行に確認する必要があり平日に岐阜に行く必要が出てしまいました

なので金曜日に休みを取って岐阜へ

そして無事問題解決(使用する通帳を間違えて手続きしてしまっていたと言う間抜けな話でした)

問題解決はいいけれど、面会は日曜日

土曜日はまるっと空いています

一旦横浜に帰るのも面倒

なので現地滞在

でも実家付近は特に何もないし

ちょっと車で足を延ばすのもいいかな

で、前々から行きたいと思っていた近江の八幡堀と彦根城に行ってみる事に

詳細は後日

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<記事に関係のない政治的内容のコメント及び宗教的内容のコメントは削除させていただきます>




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kinkin

改めて当日はお疲れ様でした。
お母様への対応大変ですね・・・でも楽しんで来たのかな?
by kinkin (2024-02-11 05:26) 

mutumin

彦根城は行った事がありますが、近江の八幡堀は行った事がないな!
by mutumin (2024-02-11 06:00) 

英ちゃん

近江の八幡堀と彦根城は滋賀県だよね。
岐阜県は観光地がないのか?(^_^;)
by 英ちゃん (2024-02-11 06:51) 

Take-Zee

おはようございます!
遠い岐阜までお疲れさまでした・・・(^-^)!
by Take-Zee (2024-02-11 07:41) 

momo

すんなり問題が解決して良かったです^ ^そういえば、うちも先日、夫が同じ間違いをして、長男の大学の学費が引き落とされていなくて焦りました^^;
by momo (2024-02-11 08:33) 

なかちゃん

落語の後は、ビールではなく熱燗がいいかもしれませんね ^^
ただボクは、熱燗だったらおつまみは白菜の浅漬けでもあれば一晩中呑んでいられるんです(^^;

by なかちゃん (2024-02-11 09:49) 

kiyotan

彦根とか冬は寒そうですね
by kiyotan (2024-02-11 10:10) 

pn

乾燥気味だもんね、一口目のビール最高((o(^∇^)o))
by pn (2024-02-11 10:38) 

Boss365

こんにちは。
岐阜へお出掛け、問題解決し何よりです。お疲れ様でした。
土曜日は彦根城を散策かな?
国宝に指定された5城のひとつなので楽しみですね!?(=^・ェ・^=)
by Boss365 (2024-02-11 12:51) 

newton

落語の独演会は良いですね。3席もなかなかな噺でしたね。でも、その後の懇親会はもっと良いですね(微笑)。
by newton (2024-02-11 15:11) 

ChatBleu

あー、私も実家から足を延ばしてとか寄り道してって、たまにやってたなー。もはや、1年に1回帰ればいいってくらいで、行かないんだけど(^^;)
by ChatBleu (2024-02-11 19:00) 

tai-yama

古物市で仏像買いたいなー。
そして、回り回って嫁さんを手にいれると(笑)。
by tai-yama (2024-02-11 19:26) 

HIRO

こんにちは。
 >彦根城
ひこにゃんが...
by HIRO (2024-02-11 20:19) 

ブリザド

ブロガーとして、最初の乾杯シーンは撮りたいところ(^ω^)
その一方でtake2は難しいという(爆)

突然の平日からの帰省、お疲れ様です
私は3月下旬の出張に「行ってもいいよ」となったら、
帰省して特養の母に面会する予定です
by ブリザド (2024-02-11 23:56) 

marimo

狸小路・・・映画のセットみたいですね。
岐阜往復お疲れさまでした。
彦根城、滋賀県ですね・・・え?
by marimo (2024-02-12 07:51) 

さる1号

皆様、NICE有難うございます。
by さる1号 (2024-02-15 20:07) 

さる1号

kinkinさん、コメント有難うございます。
とりあえずは問題解決でよかったです
ついでに遊べたし^^¥

mutuminさん、コメント有難うございます。
八幡堀、良かったですよ
映画のシーンが頭に浮かんで、その雰囲気で歩いてみたりして^^

英ちゃんさん、コメント有難うございます。
岐阜は山の方に行くと雪が心配だからねぇ
実家近くの観光地は今更って思っちゃうしw

Take-Zeeさん、コメント有難うございます。
流石に疲れました^^

momoさん、コメント有難うございます。
それは焦りますね
びっくりしちゃいますよね

なかちゃんさん、コメント有難うございます。
自分はいぶりがっこがいいな^^

kiyotanさん、コメント有難うございます。
でもこの冬は暖冬ですから彦根も暖かでしたよ

pnさん、コメント有難うございます。
最初の一口の旨さは格別ですからねぇ

Boss365さん、コメント有難うございます。
八幡堀から琵琶湖、そして彦根城というコースだったのですが・・・・^^;実は(以下自粛、後日記事に)

newtonさん、コメント有難うございます。
落語の後は飲みというのがパターンになってしまいました
演芸場の寄席には行けないかもw

ChatBleuさん、コメント有難うございます。
実は特養云々になる前は年に1回しか行っていなかったのです^^;

tai-yamaさん、コメント有難うございます。
バイクの後ろに仏像乗せている姿を想像してしまったw

HIROさん、コメント有難うございます。
ひこにゃん、会えなかったのです

ブリザドさん、コメント有難うございます。
出張に絡められるのはいいですねー
経費節減になるし

marimoさん、コメント有難うございます。
まぁ、隣の県ですし
一時間半で行かれるから遠くはないです^^

by さる1号 (2024-02-15 20:07) 

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