昭和が香る狸小路で居酒屋寄席 はな家寄席36 瀧川鯉丸独演会 [おいしいもの]
この狸小路にある居酒屋さん(おでん屋さん)”はな家”では奇数月に落語会が開催されるのです
壁際の席をGETして壁にもたれながら聴けるようにしないといけません
なので開場時刻と同時に入るのです
無事壁際の席をGET
この日は瀧川鯉丸さんの独演会
14時、開演です
<かぼちゃ屋>
ちょっと頭がお目出度い与太郎さんは、20才(はたち)になってもぶらぶらしている
おふくろさんの頼みで八百屋のおじさんが商売の世話をする
亡くなった父親も棒手振りの八百屋だったので、カボチャを売らす事になった
「大きいのが13銭、小さいのが12銭が元値だ 売る時は上を見て売れ」
と教えた
「表通りより裏通りの方が売れるから裏通りのに入れ うるさい奴もいるが客のいうことにさからわないでな お前だって小商人のせがれだ、分かるだろ」
「上見て売るんだね」
「細かい事は言わない 売り声は大きな声で 暑さが厳しいから日陰を歩くんだぞ」
と言い、与太郎に天秤棒を担がせる
すっかり小商人の姿のなった与太郎は「上を見て売りゃいいんだな」と、天秤棒をかついで初商売に出た
が、売れない
売れないのは、黙って歩くからだと気が付き、「カボチャ・・・、カボチャ~、カボチャ」と言ったら、歩いている男に「カボチャとは何だ」と叱られた
同じ言うなら唐茄子と言って歩けと教えてもらった
教えられたとおり「唐茄子、唐茄子屋~、唐茄子やでござい、唐茄子やだな~ 」と言っていると路地に入ってきてしまった」
おじさんが路地は売れると言っていたので、ドンドン入ると行き止まりで、天秤がつかえて回れない
「蔵をどけろ、路地を広げろ」なんて大騒ぎをしている
無理に回ろうとして戸に天秤棒がガタガタとぶつけてると、騒がしさに長屋から出てきたおっさんに、「天秤棒を下して体を回せ」と言われやっと納得
体が回せた
「なんだお前、かぼちゃ屋か? そのかぼちゃいくらだ?」
おっさんに値段を聞かれて、「大きいのが13銭、小さいのが12銭」と元値を言った
「おぉ、安いな じゃぁ買おう」と買ってくれた
そしておっさんは長屋の連中を呼び止め「安いから買いなよ」と勧めてくれ、かぼちゃを売ってくれた
おっさんが売ってくれている間中、「上をみなきゃな」と頑張って上を向く与太郎
おっさんは長屋の連中に全部売ってくれた
帰ってきた与太郎を見て「すぐ帰ってきやがって さては売れなかったな 売れるまで頑張って商売しなきゃダメだ」と小言を言う八百屋のおじさん
しかし空の天秤棒のかごを見て八百屋のおじさんはびっくり
「そうかそうか、皆売れたか、さすが親父の子だ」
全部売って来た与太郎に感心し誉める
「じゃぁ売り上げを見せてもらおうか」
財布を受け取り中を数えると元値分しかない
「ほう、お前は商売がわかってるな ちゃんと元値と儲けを分けておくなんざ凄いな 初めての商売とは思えないぞ じゃぁ儲け分を見せてもらおうか」
「それだけ」
「いやいや、何もお前の儲け分をとろうとは言ってはいないよ だたどれだけ儲けたかを見たいだけだ」
「それで全部」
「お前は上を見て売ったんだろ?お前はいったいいくらで売ったんだ」
「大きいのが13銭、小さいのが12銭」
「それは元じゃないか。上を見て無いじゃないか」
「見たよ。こーやって 喉の奥がカラカラに乾いちゃった」と上を向く与太郎
「上を見ろというのは掛け値をしろと言うことだ 13銭を15銭で、12銭を14銭で売るから利益が出る 掛け値が出来なくて、女房子供が養えるか」
「いないも・・・」
「いたらと言う話だ どうやって食わせるんだ」
「箸と茶碗で・・・」
「そんな事分かっている 元で売ってくるくらいだったら、家で寝ている方がマシだ」
「あたいも、その方が楽だ」
「しっかりしろ、二十歳にもなって」
おじさんはカンカンに怒ってもう一度売って来いと与太郎を追い出す
「掛け値なら掛け値って言えばいいじゃないか 上を見るっていうから上を向いてたのに・・・」
ぶつぶつ言いながら天秤棒を担ぐ与太郎
「そうだ さっきのおっさんにもう一度売ってもらおう」
与太郎さんはさっきと同じ所へ来て、さっき買ったばかりだからという長屋のおっさんにまた売りつける
おっさんは与太郎の頭がお目出度いのが分かり、年はいくつだと聞くと、与太郎は今年60だという
「見た所は20才(はたち)ぐらいじゃねえか」
「元が20で、40は掛け値だ」
「年を掛け値するやるがあるか」
「掛け値しなきゃ、女房子どもが養えない」
(>▽<*)www☆
<宿屋の仇討>
神奈川宿、宿屋は夕刻ともなると客引きに余念がない
客引きする武蔵屋の伊八(いはち)さんの前にお武家さんが立ち
「拙者、江戸番町において一刀流指南をしており万事世話九郎と申す 今宵静かな部屋はあるか」
「ございます 是非お泊りを」
「その方、名は何と言う」
「伊八(いはち)にございます」
「ほぉ、その方か 鶏の生き血を吸うのは」
「それはイタチで・・・・」
「時に伊八、拙者昨夜は相州小田原、大久保加賀殿の城下、浪速屋と申す間狭な宿に泊まり申しが、なにがさて、うぞうみぞう一つに寝かしおって、駆け落ち者が夜っぴで話をするやら、親子の巡礼が泣くやら、相撲取りが鼾をかくやらでろくろく休む事ができなんだ
こん日は間狭な部屋でも厭わぬから静かな部屋でゆっくり休ませてもらいたい」
「承知いたしました」
伊八さん、お侍を奥の八番にご案内
その後に来たのが魚河岸の源兵衛、清八、喜六の江戸っ子三人連れ
伊八さんに客引きされ、武蔵屋に泊まることにした
何名様かと問われると
「しじゅうさんにんだ」
大勢様だと喜んだ伊八さん、ご飯をたくさん炊くように、魚をたくさんさばいておけと奥に指示
そして残りの四十名様はどうなっているかと三人に問うと、
「我々は三人何時も一緒、始終この三人連れだ だから始終三人」
「えっ?四十三人じゃないくて始終三人」
慌てて奥への指示を取り消すが、もう間に合わない
伊八さん、この三人を奥の七番に案内した
まるで火事場に来ているような派手な大声で、先ほどのお武家さんの隣の部屋に入った三人
良い酒と生きの良い肴を用意し、芸者を3人ばかり用意してくれとの注文
夜っぴて騒ぎ始めたが、驚いたのは隣の侍
手を叩いて「イハチー、イハチ~~」
「何のご用でしょう」
「宿に入る時に言ったであろう 拙者、昨夜は相州小田原、大久保加賀殿の城下、浪速屋と申す間狭な宿に泊まり申しが、なにがさて、うぞうみぞう一つに寝かしおって、駆け落ち者が夜っぴで話をするやら、親子の巡礼が泣くやら、相撲取りが鼾をかくやらでろくろく休む事ができなんだ
こん日は間狭な部屋でも厭わぬから静かな部屋でゆっくり休ませてもらいたいと なんだこの騒ぎは?部屋を替えろ」
「今は満室になっていまして、替わる部屋がないので、隣を静かにしてくるので、ここでご勘弁を」
隣の3人組に事情を話し、静かにと頼んだが、啖呵を切られて逆襲された
しかし、侍と聞いて芸者も帰し、布団を引かせたがこんなにも早くからは眠れない
江戸に帰れば相撲が始まるなと、相撲の話になった
と言うことで、仕方話になり、ついには立ち上がって相撲を取り始めた
残った相棒がお盆を持って「ハッケヨイ、ノコッタ、ノコッタ」
ドッシンバッタン、バリバリ、メリメリメリ
この騒ぎにたまらないのは隣の侍
手を叩いて「イハチー、イハチ~~」
「お呼びで? 何のご用でしょう」
「宿に入る時に言ったであろう 拙者、昨夜は相州小田原、大久保加賀殿の城下、浪速屋と申す間狭な宿に泊まり申しが、なにがさて、うぞうみぞう一つに寝かしおって、駆け落ち者が夜っぴで話をするやら、親子の巡礼が泣くやら、相撲取りが鼾をかくやらでろくろく休む事ができなんだ
こん日は間狭な部屋でも厭わぬから静かな部屋でゆっくり休ませてもらいたいと なんだこの騒ぎは?部屋を替えろ」
「今は満室になっていまして、替わる部屋がないので、隣を静かにしてくるので・・・」
隣に行くと
「悪い、忘れていたよ 今度は大丈夫 静かに寝るから」と三人
「力の入らない話なら良いのだ 女の話なら良いが、そんな話しができるような色男は此処には居ないよな」
「フン、冗談じゃない」
「源ちゃん出来るのかい」
「『人を2人殺めて、金を300両取って、この方3年分からない』と言う色事はどうでぇ~ 俺が3年前脚気で体を壊し、川越に養生に行っていた そこが小間物屋だったので手伝っていたが、ある時石坂さんという武家の家に品物を届けた
ご新造さんが出てきて、『上がってくりゃれ』というので上がり込んで話をしていたが、ふとした事から割れぬ仲になったと、思いねぇ~」
「思えない。美人のご新造さんとじゃぁ、なお思えない」
「その内、石坂さんが居ない留守を見計らって出かけた。お酒をやったり取ったりしていたら、訪ねてきた弟の石坂大介に見つかって『不忠者めがー』と刀を抜いて斬ってきた
こっちは当然逃げる庭に逃げたね 大介は庭に降りた時足を滑らせ倒れた拍子に刀を投げ出してしまった
それを拾って『エイ、ヤ~』と叩き殺してしまった
これを見たご新造さんが血相変えて部屋に戻り、300両差し出して『私を連れて逃げて』というが、足手纏になるのでその刀でご新造さんも斬り殺してしまった」
「それは勿体ない」
「追っ手の付く身だ。その位しないと逃げられない 人を2人殺めて、金を300両取って、この方3年分からない どうせやるなら、この位の事はしないとな」
「源さんはすごいね。色事師だね」
「♪源さんは色事師」、「♪色事師は源さん テンテンテレスケ、テレスケテン 色事師は源さん!」と騒いで踊り出す
隣の侍、手を叩いて「イハチー、イハチ~~」
「お呼びで? 何のご用でしょう」
「部屋の中に入れ 宿に入る時に言ったであろう」
「昨夜は相州小田原、大久保加賀殿の城下、浪速屋と申す間狭な宿に泊まり申しが、なにがさて、うぞうみぞう一つに寝かしおって・・・」
「黙れ黙れ 名前を万事世話九郎と言ったがそれは仮の名 川越の藩士・石坂段右衛門と申し、先年妻と弟を殺され、その仇を捜していた
それが今日ここで見つけることが出来た 隣の部屋の源兵衛だ ここに来て討たれるか、わしがそちらに行って討つのが良いか、源兵衛に申し伝えよ」
「♪源さんは色事師♪」、「♪色事師は源さん♪」とまだ手を打ってはやし立てていた三人
伊八さんが開けるとハッとして
「ごめん、もう寝るから勘弁してくれ」
「もう寝なくて結構です この中に源兵衛さんはいらっしゃいますか そうですか、貴方が2人殺したのですか
「お前、廊下で聞いていたな」
「お隣のお侍さんは石坂段右衛門と申し、貴方は仇で切られに行くか、それともお侍さんがここに来るか、どちらがよいか訊いて来いと」
慌てたのは源兵衛さん
「違うんだ これは江戸両国の小料理屋で聞いた話で、おもしろい話だから何処かでやりたいと思っていたのが、ここで『色事の出来る奴は居ないから』と言われたので、ムキになってしただけ 俺は何にもしていないんだ」
「困った人だ 信じてもらえるかは知らないけれど、隣に行って話してきます」
「お隣の源兵衛という人は、小料理屋で耳にした話を自分の事のように話しただけだそうです 見た目もそんな度胸のある人間ではなく、ブルブル震えています」
「黙れ、いったん口から出した話を嘘と逃げるとは卑怯な奴、これからそちらに行って血煙を上げてつかわす」
「血煙はいけません。変な噂が立つとこの宿の信用に関わります」
「それはもっとも それでは明日出会い仇と言うことで宿外れで成敗してくれる 連れの者は助太刀するかしないか知らぬが、物はついで、一緒に首をはねる それまではここに預けるが、3人を逃がしたらこの宿の者全員の血煙を覚悟せよ」
これは大変なことになったと言うことで、宿中総出で3人を縄でぐるぐる巻きに縛り上げて柱に括り付けた
お武家様は隣の部屋でぐっすり高鼾
宿の者に監視されながら、涙を流し一睡もせず朝を迎えた三人
朝、お武家様は気持ちよく目覚め、世話になったと伊八さんに些少だが取っておけと紙包みを渡す
伊八さん、預かっているものはどうしましょうと、隣の唐紙を開け、グルグル巻きの3人を会わせた
「真ん中にいるのが源兵衛です」
「大変戒められているが、どんな悪いことをしたのか」
「いえ、宿では悪いことと言えば、裸で踊っただけですが、あの源兵衛が貴方の奥様と弟様を殺したという仇です」
「何かの間違いではないか わしは未だ妻を娶ったことはないし弟もいない」
「いえ、思い出してくださいよ 奥様と弟様を2人殺めて、金を300両取った その仇です」
「あはは、あれか、あれは座興じゃ」
「え!嘘だったのですか 私らみんな寝ずに監視してたんですよ 何でそんな嘘を言ったんですか」
「あの位申しておかんとな、拙者の方が夜っぴて寝られない」
ヾ(≧▽≦)ノギャハハ☆
ここで中入り
中入りの後はもう一席
<蒟蒻問答>
上州安中の在に蒟蒻屋さんで六兵衛さんという人がいた
この人は若い時分江戸で親分とか呼ばれているような者だったが、大変面倒見が良い人だった
今は足を洗い堅気の蒟蒻屋をやっているが、面倒見の良さから江戸にいられなくなった者たちが頼ってくる
そんな者の面倒を見て帰りに小遣い銭でも持たせて帰していた
八公もここで厄介になっていた
八公も江戸で食いつぶして、ここに流れ着いたときは銭も食べる物も無く、村はずれで倒れているところを拾われた
「親分に助けられて一安心 変な病にかかり髪は抜けて坊主になってしまい、友達から『草津で湯治すれば良いのでは』とカンパをしてもらい、遊びながら来たもので銭も無くなり、ここで拾われた お陰で身体も良くなりました」
「元気な者を置いておくわけにはいかないから江戸に帰るか」
「女房子供や親戚もないので、この地が気に入ったのでここに居たい」
「それでは蒟蒻屋をやるか」
「見ていましたが、朝は早く仕事もキツイのでダメですが、朝から寝ていてブラブラしていられ、酒でも飲める、のは有りませんか」
「そんないい話なんかあるものか・・・いや、考えたら村はずれの寺で住職を探していたがどうだ おまえは頭が坊主だから丁度合う」
「坊主になれと?あっしはお経なんざ読めませんぜ」
「お経?そんなものは節をつけながらイロハを唱えておけばいい 寺男に権助が居るから、みんな分かっているから任せれば良い 酒も飲めるし、この村にも居られる」
そんなこんなでにわか坊主になった八公は村の空き寺”木蓮寺”の和尚になった
八公坊主はすぐに本性を出し、朝から茶碗酒を飲みだす始末
寺男の権助は寺方の符牒を教えたりしている
酒は『般若湯』、まぐろは『赤豆腐』、どじょうが『踊りっ子』、卵が『遠めがね』または『御所車』、なかに黄味(君)が入っているから
鰹節が『巻紙』、カクと減るから
鮑が『伏せ鐘』、栄螺が『げん骨』、蛸が『天蓋』だ
この日は本堂のドラを持ち出し、鍋替わりにして『踊っ子』で『般若湯』を飲んでいた
玄関で人の気配がしたので寺男の権助が出てみると、永平寺から来た鼠の衣に身を包んだ若い僧が立って沙弥托善と名乗り問答をしたいという
八公は戻ってきた権助に「適当に受けてさっさと帰ってもらおう」と言うが、問答で負けたものは唐傘を背負わされ追い出されるのがこの寺の宗旨で門に問答を受けると言う旨の石塔が建っていると聞かされビビる
問答の内容は宗旨や世の中のことや宇宙だとかを聞かれると聞き、どうにか問答を避けようと八公和尚が出て行って、「私の上に住職が居て、先程出掛けて不在」だと言った
しかし若い僧は「お帰りになるまで、ここで待たせてもらう」と居座る様子
「二三日帰ってこない」
「宿に泊まって日参する」
どの様に言っても旅僧は問答にこだわり明日早朝も来ると言って帰って行った
権助は「追い出されるのであれば、私の故郷の信州丹波島の在まで、先にこちらから出て行きましょう」
と言い、二人で逃げてしまうことに決めたが問題は路銀
そこで寺の物を売って路銀にすることにして道具屋を呼んだ
そこに蒟蒻屋の六兵衛さんが顔を見せた
「寺の物はお前の物では無い 村の財産だ 処分はならない」
と、キツいお咎め
ことの経緯を聞き、六兵衛さんは自分が住職になって問答に対峙すると言い、その夜は寺に泊まって酒盛りしながら明日の作戦を練った
無論六兵衛さんも問答をやったことはない
で、「何を聞かれても黙っている、『和尚はどうしたんですか』と聞かれたら、オシでツンボで目も悪いから答えられないと言えば、相手も呆れて返答に困る その内腹も減るだろうし、小便にも行きたくなって立ち上がったら、その角卒塔婆で向こうずねを払い、煮え湯を頭からぶっ掛ければ二度と来ない」
と、スゴイ計画が立った
朝、支度を始めたが、衣は質屋で、袈裟は前にリングが付いているが象牙で売れたので無い、仕方なく蚊帳の吊り手を付けた
モウスは火事の時被って出たから火掛かりし、払子はトイレのハタキにしたので毛が少ない
角卒塔婆も煮え立った湯も準備が出来た
そこに旅僧が入ってきて問答が始まる
対座して旅僧が口を切った。
「『東海に魚あり 尾も無く頭も無く、中の支骨(しこつ)を絶つ』、和尚や、この義は如何(いかん)!」
・・・・・(無言の蒟蒻屋六兵衛住職)
改めて旅僧が問う
「法華経五字(ほけきょうごじ)の説法は八遍(はっぺん)に閉じ、松風(しょうふう)の二道(にどう)は松に声ありや、松また風を生むや 有無の二道は禅家悟道にして、いずれが理なるやいずれが非なるや これ如何にィ!」
旅禅僧が何を尋ねても蒟蒻屋六兵衛住職は答えません
(これは荒業の一つ、無言の行の最中なんだ!)
旅僧は出来るが故に、それを無言の荒行だと悟り違いしてしまった
そして今度は無言で問いかけた。
(無言で)旅僧両手の親指と人差し指で自分の胸の前に輪を作って前へ突き出した
すると六兵衛さんは両手で大きな輪を作って見せた
「ははっ」、旅僧大きく平伏をした
そして再度問い直す
旅僧は、今度は十本の指を前に突き出す
六兵衛さんはそれを見ると五本の指をぐっと突き出した
またまた相手の旅僧平伏す
次に、旅僧は三本の指を立て前に突き出す
六兵衛さんは目の下に指を置き大きく「あかんべえ」の形で答えます
すると相手の僧は恐れ入って平伏し、「参りました お見逃しください」と、逃げるように立ち去ろうとする
八公が慌てて外へ逃げた僧を追い引き留めて、問答はどっちが勝ったのか聞くと、僧は「和尚には、みどもでは到底かなわぬ」と言い、自分の負けと言う
どういう事かと訊くと
「何を聞いても黙っているので無言の行と悟り、『大和尚の胸中は(指で丸)』と問うと、『大海のごし』(両手で丸)と答え、『十法世界は(指十本)』と問うと、『五戒で保つ(指五本)』と答えられた 『三尊の弥陀は(指三本)』と聞くと、『目の前を見よ(あっかんべー)』と答えられた
畏れ入りましてございます 修行し直してまいります」
八公が戻ってくると六兵衛さんはカンカンに怒っている
「何故逃した 何で煮え湯を掛けなかったんだ」
「親分が勝ったのです」
六兵衛さん怒りが消えず
「あいつは永平寺の坊主ではない あれはただの乞食坊主だ こっちが蒟蒻屋の親父だと見抜いていやがった 『おまえの店の蒟蒻は小せえ(指で丸)』って言いやがるから、『でけえぞ(両手で丸)』と答えてやった 『こんにゃく十丁でいくらだ(指十本)』と聞きやがるから、高いと思ったが『五百文(指五本)だ』と答えると、しみったれていて『三百文(指三本)にまけろ』って言いやがる 腹が立ったから、あっかんべーをしたんだ」
(>▽<*)www☆
寄席の後は懇親会、会場だった二階席は元の居酒屋レイアウトに
まずはドリンクを選びます
やっぱり最初はビールかな
喉が渇いているし
喉が渇いていたようで、妙に進む進む^^;
ビールで喉を潤した後は麦のロックを重ねます
〆に出てきたのは親子丼
これが普通に丼サイズときたもんだ
流石に苦しかったです^^;
自分は飲むとあまり食べられなくなるので
で、次回は〆はお茶漬けでお願いしますと強くお願いしましたよw
飲んだ後のお茶漬け、美味しいよねー
今回も乗り過ごす事なく無事帰着^^¥
お約束もいっぱい出てきて楽しめましたよ
こういう映画は見ていて安心、疲れなくていいですね
観終わった後は買い物に付き合わされましたが
その前に甘いもの
TORAYA AN STAND
アンペーストに羊羹も乗っています
これで氷が天然氷だったら最高なのですが氷は普通の氷
ふわふわの天然氷でとらやの餡を食べてみたいな
残念なのは器
紙の器じゃぁ風情も何もあったもんじゃない
一気に屋台のかき氷気分になってしまいます
折角美味しいアンペーストが付いているのに勿体ない
自家製練乳とやらをかけていただきます
抹茶も濃くて美味しい
でも一番美味しかったのはアンペースト
甘さも舌触りもいい感じ
そして当然ながら羊羹も美味しかった^^¥
